株式会社バタフライピー研究所(本社:沖縄県那覇市、代表取締役社長:王 鵬龍、以下「バタフライピー研究所」)は、スペースシードホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:鈴木 健吾)、国立大学法人琉球大学国際地域創造学部ウェルネス研究分野(教授:荒川 雅志)の3者で「沖縄由来天然植物の研究開発に向けた包括連携協定」を締結いたしました。今回の協定締結により、沖縄由来の天然植物の栽培及びそれを有効活用した事業化に向けて、共同研究を開始いたします。
●連携協定締結による取り組み内容
①沖縄由来の天然植物の栽培に関すること
②フードロス、循環型農業の取り組みに関すること
➂沖縄由来天然植物の機能性研究及び開発に関すること
④地域資源を活用したウェルビーイングな観光造成に関すること
⑤その他、前条の目的の実現に資する取り組みに関すること
●連携協定締結の背景と目的
沖縄は、健康で長寿な人々が数多く居住する世界5大長寿地域「ブルーゾーン(※1)」の一つで、その健康や寿命は、伝統食や文化が支えていると言われています。亜熱帯気候で育つ野菜や果物はビタミンやミネラルが豊富で、沖縄独特の食材として、例えば薬草や島野菜が挙げられます。また沖縄は琉球王国時代から「食は命の薬」であり、食事は体調に合わせて薬の代わりにもなるという「医食同源」の考えが根付いてきました。その考えからも食は健康と常に連動していると重要視されてきたのです。然しながら、これら沖縄で栽培される作物の栽培方法の確立がなされておらず、身体に与える定量的な健康要因の研究も進んでいない現状です。
今回の連携協定において、各要因の調査研究を積極的に進めます。研究で得られた技術をほかの植物にも展開し、様々な植物の安心安全な供給システムの確立を通じ、ウェルビーイングな社会に貢献していきます。
●「ブルーゾーン・ファーム」について
「ブルーゾーン・ファーム」は、沖縄の気候と多様な生態系を活かして、沖縄由来の植物の生産・利用の最大化・最適化を中心とする研究を実施するほか、バイオマスを介した資源循環型農業の実現を目指す研究用農地です。
・所在地:沖縄県豊見城市
・面積:約1,000㎡
・開設日 :2024年7月1日
・予定農作物:基礎実験段階ではバタフライピーや大豆などを予定
・主な研究機能:沖縄由来植物をはじめとした生産技術開発、海外研究戦略の立案等
※1 「ブルーゾーン」とは?
世界5大長寿地域のことで、『ナショナルジオグラフィック』誌のライターである冒険家のダン・ビュイトナーは人口統計などをもとに、イタリアのサルディーニャ島、アメリカカリフォルニア州のロマ・リンダ、コスタリカのニコジャ半島、ギリシャのイカリア島と並び、日本の沖縄を「世界5大長寿地域」に選定しました。ナショナルジオグラフィック誌2005年11月号にThe Secrets of Living Longer”(長寿の秘密)という特集が組まれ、その表紙を飾ったのは沖縄県那覇市の波の上ビーチで逆立ちをする男性長寿者で、世界中にインパクトを与えました。2008年、『The Blue Zones~世界の百歳人(センテナリアン)に学ぶ長寿の9つのルール~』(ダン・ビュイトナー著)が全米ビジネス書でベストセラーとなり、 ブルーゾーンは世界中に知られるようになりました。
<琉球大学国際地域創造学部ウェルネス研究分野について>
健康と環境の共生ライフスタイル、ヘルス、ウェルネス、ウェルビーイング、ウェルネスツーリズム、リジェネラティブツーリズム(再生観光)を研究テーマに、様々な事業者、多業種、多職種、異業種連携による社会実装を目指した生きた学びを展開しています。 https://health-tourism.skr.u-ryukyu.ac.jp/
<スペースシードホールディングス株式会社について>
“宇宙×発酵”をテーマに、宇宙系東北大学発ベンチャーとして設立。月面等における長期滞在を支える高度資源循環型食料供給システムの開発を手掛けており、サイエンスで生活が豊かになる技術の開発支援ならびにインテグレーションによる新しい事業創出を通じた社会貢献を目指しています。 https://ss-hd.co.jp/
<株式会社バタフライピー研究所について>
2021年に沖縄県で創業、国内初のバタフライピーの大量栽培技術の確立に成功。「バタフライピーの供給を通じて、人と地球を健康にする」ことを企業理念とし、日本を中心としたバタフライピーの六次産業化を推進し、バタフライピーなどを活用した飲料・食品、化粧品等の商品開発・販売を行うとともに、バタフライピーに関する研究開発を行っています。 https://butterflypea.jp/